今日は朝からやけにカラスの鳴き声が聞こえていて、昼を過ぎても、6時間目の授業が終わろうとする頃になっても聞こえてくる。いったいどうしたんだろうねと事務室で口にすると、朝から子カラスと思われる一羽がとべなくなっていて正門付近にいるとのこと。それを見守るように、校舎の屋上、正門わきの立木、電線…と、いたるところで大人のカラスが辺りを警戒しながら待機していると教えてくれました。そのことがなんだかとても気になって、帰りのHRで生徒たちに耳を澄まさせ、カラスの声を耳で追い、声のする方に目を向けさせました。あちこちで警戒にあたるカラスたち。日本人にとって、決して精神的に近しい存在ではない鳥だけれども、仲間をなんとか見守ろうとするカラスに胸打たれているようでありました。朝からずっと仲間を見守り続けるカラス。私たち人間は、そんなカラスに負けない絆を結べているだろうか。

そして夕方7時前、まだ日の沈まぬ中、駐車場から車を出そうとしたところ、数人の女子生徒が駐輪場でしゃがみこんで何かを見ています。何だろうと近づいて見ると、目の前には傷を負って飛ぶことのかなわぬ子カラスが。女子生徒は泣きながら、何とか助けられないのかと見守っていたのです。けれどカラスは人間を避けるように飛べぬ体で必死に向こうへいこうとしています。このカラスを見守って、仲間のカラスが朝からずっと見守っていたこと。私はその話をしてきかせることが精いっぱいで、人の目を恐れて必死に向こうへ行ってしまったカラスに何もできませんでした。人間にとって精神的に近しい存在ではない鳥を、なんのてらいもなく側近くによって涙を流して何とかできないかと考える生徒。あぁ、なんて自分の気持ちにまっすぐなんだろう。ただでさえ毛嫌いしかねない鳥なのに…この子たちのまっすぐな心は、どうやって育まれたんだろう。私たち大人は、伸びやかでまっすぐな精神をきちんと育てているだろうか。

生徒が学ぶ学校は、私たち教師にとっても毎日が学びの連続。世の中を憂う時もあるけれど、生徒たちを見ていると人間の持つ可能性に驚かされ気付かされます。

あのカラスが今どうしているか気になりますが、
私も生徒も多くのことを考えさせられ、気づかされた1日でした。

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