2011冬 九州/2

【吉野ヶ里遺跡】
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いよいよ今日から観光スタート。
博多駅からJR鹿児島本線で鳥栖へ。鳥栖で長崎本線に乗り換えて吉野ケ里公園駅下車。駅からてくてくと15分ほど歩くと到着です。亡父は歴史だとか遺跡だとかが大好きで、吉野ヶ里遺跡もそのうちの一つ。お仲間と行ったときには大興奮で帰ってきたのを覚えています。東京ドーム15個分と言われる広大な敷地。最近すっかり歩くことが億劫になっている私はその広さに面食らいました。えー全部歩くの??と、健脚の60半ばの母の前で苦笑い。母はとても勉強熱心なので、所々で無料ガイドさんに解説をお願いしながら見て回りました。ガイドさんのおかげで、近代的人工物が一切入らない撮影ポイントを教えてもらってパチリ。


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ところどころに立つ鳥居。
鳥居はその名の通り、古代では鳥居の上にちゃんと鳥が置いてあります。人の世と異世界をつなぐ使者の役割を担う“鳥”。「時鳥(ほととぎす)」はあの世とこの世を行き来する鳥として、光源氏が亡くなった紫の上を偲んで歌った和歌の中に出てくるし、雁は不老不死の国を故郷に持つと言われていたり、自らの翼で人の考えの及ばぬ先に飛んでいく鳥に、人は強く神性を感じたのかもしれません…と、しばし心を遊ばせつつ、とにかくひたすら歩きます。


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吉野ヶ里遺跡は発掘された遺跡に基づいて建物が復元されています。こんなふうにのどかに見える風景だけでなく、北墳丘墓は甕棺展示がされていたり、遺構がそのまま見学できたり…となかなか興味深い場所です。



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でも、なにせとてもとても広いのでいつまで歩くのかとっても不安。それに対して母はどこまでも歩く気満々。私は鳥居の鳥を見つけることを癒しにして一生懸命歩きます。
あ、ここにも鳥!


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こんなとこにも鳥!


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高床式は社会の時間に習いましたよね。


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堀を巡らし、柵を巡らし、祭祀場や物見櫓や倉庫、住居を計画的に配置した吉野ヶ里の人々は、弥生時代に大きな権力を誇ったグループなんだってことはものすごく感じられました。何事も自らの足で歩いて見たからこそ得られる実感。すみずみまで歩いたわけじゃないけれど、吉野ヶ里だけで母の万歩計9000歩!弱音吐きながらも歩いた私、偉い!

吉野ヶ里遺跡を見学し終えたら、長崎本線で佐賀駅まで出て、そこからバスに乗って柳川へ向かいました。


【柳川】
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柳川と言えば川下り。この季節になると「こたつ舟」に乗っての川下りになります。4キロの道のりを1時間半かけて進むゆるやかさは、やや寒くてもほっと心和む時間です。



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乗船場所は2カ所、6つの会社で運営しているようですが、料金は均一(1500円だったかな)。ツアーのお客さんたちの舟は人数がけっこう乗っているけれど、私たちは個人旅行客だけの舟だったので、こたつにもゆるりと座ることができました。行き交う舟には手を振って。



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川下りと言っても町に巡らされた掘割なので、昔は運輸・交通・洗濯場の手段として大きな意味をもっていた場所。綺麗に石組みされていたり、今でも各民家には掘割に階段が続いていたり。ゆるやかな時間で進むけれど、目の前の風景はどれ一つとして同じではなく、飽きずにいつまでも眺めてられます。



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水がとても綺麗なので、水鳥や魚も寛いでいます。



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舟には屋根がついていません。それはなぜかというと、とにかく橋が多く架けられているから。それも高さのない橋。舟が橋を通過するときは、こんなふうに頭すれすれ。



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船頭さんはというと、そのたびにうまくしゃがみこんでました。



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橋だけではなく、時には木をくぐることも!
ぶつかるーー!と思っても、みんなちゃんと頭を下げて船頭さんがうまく通してくれます。



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今回は冬の川下りでしたが、桜の季節、紅葉の季節、観月の季節、それぞれに目を楽しませてくれるそうです。夜桜や観月の時などは、舟を貸し切って、料理を乗せて宴をしながら下るのだとか。いつかぜひそういう遊びをしてみたいな。



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舟を降りたら、まだ少し時間があったので北原白秋の生家へ。大きな柑橘の実りが似合うお宅でした。

そうこうしているうちに時間になったので、帰りは西鉄柳川駅から天神へ、地下鉄に乗り換えてホテルのある博多駅へ向かいました。時間はそろそろ6時といったところでしょうか。この日の予定は吉野ヶ里と柳川の2本立てだったので、日程通り。でも、私たち、お昼ご飯食べていないんです。だからお腹がものすごく空いてて!さ、博多名物を食べにでかけよう!昨日は「もつ鍋」だったから、今日は「水炊き」って意気込んだんですけれど…。「華味鶏」という有名店は予約でいっぱいで、駅の案内所なんかにも聞いたのですが博多駅付近には「水炊き」専門店っていうのはあまりないらしく、水炊きは断念して、博多駅隣接デパートのレストラン街に行くことにしました。




【ごはん家 椒房庵】
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駅の案内所で、博多らしいご飯が食べられるお店と薦められたのが、こちら「ごはん家 椒房庵」。いろいろあって時間は8時を過ぎていたので、もうとにかくいろいろ注文しました。でもまずは、やっぱりビール!(ちなみに母はお茶飲んでます。)



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おつまみ3種盛り/いか明太子・いかの柚子麹漬・柚子明太子
博多で食べる明太子は、辛みよりもまろやかさが先にきて、ただただ美味しいって思います。こういうおつまみセット、たまらなく好き。


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野菜サラダ
旅行先では野菜不足になりがちだからね。と、たっぷりのサラダを注文。



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揚げいかシュウマイと揚げ明太子シュウマイ
九州に来たなら明太子とイカははずせないって思うので、またまたイカと明太子もの。



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豚肉の柚子胡椒バターソテー
母が、「九州は豚肉も美味しいのよ。」っていうものだから、豚肉メニューも。



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博多がめ煮
お品書きにある「がめ煮」って何だろう?と思って聞いてみたら筑前煮のことだとか。筑前煮なら食べ慣れてるけど、でもやっぱり本場は違うかもしれない!と思って注文。でも、この時点で店員さんに、「こんなに食べられますか?」って聞かれました。おつまみ3種盛り・サラダ・揚げしゅうまい・豚肉ソテー・がめ煮。これを一気に頼んだのです。実は、母は炊き立て土鍋ご飯のついた3500円のお膳を頼んでいて、そっちにもいろいろおかずがつくので、店員さんが心配するのもごもっとも。でも、なにせ昼抜きで腹ぺこ状態だったから、「大丈夫です!」と笑顔でお返事。



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豚肉の味噌焼き
こちらは母のお膳のメイン料理。味噌はちょっと甘めな感じだったかな。
とにかくたくさん食べて、合間でビール飲んで、お腹一杯もうこれ以上何もはいらないってくらい食べました。
こんな感じで2日目は終了。そして翌日からも、朝しっかり食べて、あとは夜ご飯っていうスタイルが定着してしまうことに。今回の旅はまだまだ続きますが、カフェの1つも巡らぬ旅となっております。